西大和山の会  2016年度山行報告

大峰ちょっとヴァリエーション
から深仙 + 持経ノ宿小屋でまったり・・・

2016年11月5日(土)〜6日(日)
自主山行・参加3名(西大和2名・奈良労山1名)

//////Report:T.Fuj., Photos: T.Fuj., A.Sug. & K.Shin.  
   

 釈迦ヶ岳太尾登山口に向け車で林道を登っていくと・・・右手に不動小屋谷をうめる雲海が 
 
11月5日(土)快晴
◆以前から歩いてみたいと思っていた赤井谷。旭口方面から釈迦ヶ岳へ登る太尾登山道の南側、滝川沿いに深仙ノ宿へと突き上げる美しい原生林の谷筋だ。太尾の一般登山道から谷までの間はルートファインディングが必要なため、今回はその部分の偵察だけのつもりだったのだが・・・ 

※赤井谷は天理教からの分派「ほんみち教」の私有地につき、入山にあたっては電話連絡
(0746-35-7654)で教団より許可をいただきました。「赤井谷入山の件」と言えば担当者につないで下さり、当方の連絡先などを聞かれたあと、「熊が頻繁に出没しているので気を付けて」と注意を促されました。 
GPS記録による軌跡図・コースタイム
11月5日(土)

   
 ・太尾登山口から最初の小ピーク(P.1,434)で、一般道を離れ、南へ分岐する枝尾根に入ります。標識で、「危険」と記されている方向です。「危険」の意味はよくわかりませんが、要するに「この先は釈迦ヶ岳へ登る一般道ではありませんよ」という意味なのでしょう。
・ここから先は「ほんみち教」の私有地です。 
   
・結構急な尾根を下ること10分あまりで、小さなコル(鞍部)に着きます(下図のA地点)。より大きなコル(A#地点)と混同しないように注意が必要です。
・このコルの先(南側:写真奥)に小ピークがありますが、これは地形図には表示されていません(つまり標高差が10m未満)。
・ここから東側(左)の谷に入り、赤井谷をめざします。
 
   
◆今日のミッション:
・今回はA地点より東に下る谷筋をトレースすることにしました。
(尾根筋を下る場合は、赤点線で示したルートが考えられます。これはまた今度の機会に)。
・通常、下りに谷筋を辿ると滝や崖に行き当たるリスクがありますが、この付近で滝や崖は報告されていません。また、谷の下りでは枝沢が次々と合流し、最終的には本流へと向かうため、ルート選択そのものは極めて容易です。
・反対に、谷筋を登りに使う場合は、途中で枝谷が次々と分岐していくため、難度が高くなります。ここを登る際には、V1〜V4の枝谷をそれぞれ特定して正確に進むべき谷を選択する必要があります。
 
   

この谷を下ります。下り始めはかなり急です。右手にややトラヴァース状の踏み跡がありました。 
 
 
 

 少し下れば、傾斜は緩みます。踏み跡はありませんが、谷筋に沿って進めば迷うところはありません。
   

原生林が色づく涸れ沢を赤井谷へと下降します・・・下ってきた沢筋を振り返ったところ
   

 根元がコブになったシャラの木 腰掛によさそう
ルートファインディングでは復路の目印に最適です
 
 
 

やがて白岩の沢となります
水流はありません 
   

卓越する緑の中に茜色の紅葉が映えます 
   

高度を下げて、谷筋が広くなってくると赤井谷はすぐそこです
   

赤井谷は谷筋が大きく広がっており、水流が無ければ現在地確認が難しい地形です。そんな中で、このような大きな穴の空いた樹は重要な目印になります
  
 
 
 

滝川本流を左岸へ渡ります 
    

 滝川本流 水量は十分ありますが、岩が大きいためあまり見えません
   

 この辺りは赤い紅葉が盛りです
 
 
 

斜瀑も見えます 
   

この黄葉の下で大休憩 また、予定を変更してこのまま深仙宿まで突き上げることに決定
その後は一般登山道を速度を上げて下山することに
 
◆枝沢の渡渉箇所で危うく・・・

・Bの谷を滝川本流と勘違いしていたため、渡渉は無いと考え、危うく点線の方向へ進みかけていました。渡渉箇所に目印があったため、コンパスで方向を確認して誤りに気が付きました。
・A, Bの谷は地形図に水流(青線)は表記されていませんが、十分な水量がありました。そのため、左岸を歩いているとBの谷を滝川本流と勘違いする恐れがあります。
・標高の高い方向に向かって等高線がはっきりと切り込んでいる箇所は、顕著な谷となっているだけでなく、実際はかなりの水流があることを想定しておく必要があります。
 
   

コースを間違えかけた渡渉場所
写真奥にB谷の水流があり、これを滝川本流と思ったため右方向へ向かおうとしていました
 
 
 
 

 対岸に一般登山道の太尾根が見えます

深仙宿へ向けて高度を上げて行きます
ここからの登りがこの日一番辛かったです
  
 
 
 

 奥駈道が近づくと、定番の熊笹道に変わります

深仙宿に到着
季節はすでに初冬の趣き、葉を落とした木の幹と
四天岩の乾いた色が、空の青をひきたてています 
 
 
 

 フォークの樹の傍らで、台高方面を望みます
   

冬枯れの千丈平 
   

左から▲釈迦ヶ岳・▽深仙宿・▲大日岳・▽太古ノ辻・▲蘇莫岳
足早に下山しながらも、時折この絶景を見返りつつ・・・今日の山行を終えました
   
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 
   
11月6日(日)晴れ後曇り
◆当初、前日の赤井谷はほどほどに切り上げて早めに持経ノ宿小屋に入り、本日早朝から丸一日かけて八人山方面を歩く予定だったのが、昨日頑張った分、今日は小屋でまったりしてそのまま下山しようかという雰囲気になっていた。それでもさすがに八人山の入口くらいは見て来ようと思い直して証誠無漏岳へ向けて出発。奥八人山へ向かう尾根に入ったころから天候急変、にわかに北風が黒雲をこちらへと運び始めた。これが潮時とばかり未練なく小屋へ取って返し、十分くつろいでから、林道を辿って車に戻った。


※八人山はまた今度あらためて計画することにします。 
 
 GPS記録による軌跡図・コースタイム
11月6日(日)

   
   

小屋前から、すぐに阿須迦利岳への
急登が始まります 
 
 
 

 証誠無漏岳へ向かう途中の鎖場

証誠無漏岳山頂から、奥駈の道筋に、
涅槃岳が見えます(北方向)
 
 
 
 

 西へ延びる枝尾根が奥八人山へ向かっています
   

奥八人山へ向かう枝尾根から南奥駈の山々が望まれます 
   

色づく阿須迦利岳 
 
 
 

証誠無漏岳から阿須迦利岳へ向かう石楠花道

持経ノ宿を辞し、ゲートまで林道を歩きます 
 
 
 

 人工林と自然林が対照的な中又尾根
   

最後に「石ヤ塔」の絶景を林道脇に眺めつつ、池原へと車を走らせます 
   
 2016年度山行報告一覧へ戻る  HOMEへ戻る